30日カリキュラム / Week 2・経済と商品
Day 10:株式とは(会社の一部を持つ)
今日のひとこと
今日は投資の主役、株式(かぶしき)です。ニュースで毎日聞くわりに、「結局なに?」と思っている人が多いはずです。でも本質はとてもシンプル。会社のオーナーに、ちょっとだけなることです。
今日のねらい
株式が「会社の一部を持つこと」だと理解し、増える仕組みと、その裏のリスクを知ること。
株式=「会社の所有権を、小さく分けたもの」
会社が事業のためのお金を集める方法の一つが、株式を発行して買ってもらうことです。あなたが株を買うと、その会社のごく一部のオーナー(株主)になります。
オーナーになると、主に2つのかたちでリターンが生まれる可能性があります。
① 値上がり益(キャピタルゲイン)
会社が成長して人気が出ると、株の値段(株価)が上がります。安く買って高く売れれば、その差が利益です。逆に下がれば損になります(ここがリスク)。
② 配当(インカムゲイン)
会社が稼いだ利益の一部を、株主に分けてくれることです(出さない会社もあります)。持っているだけで受け取れる「分け前」です。
Day 3の問いを思い出してください。株のリターンの源泉は「会社が生む利益と成長」です。ちゃんと源泉がある。だから投資の対象になりうる、ということです。
株価はなぜ動く?
株価は、ざっくり言えば「その会社の将来への期待」で動きます。業績、景気、ニュース、世界の出来事など、さまざまな要因で上下します。だから、短期の動きは誰にも正確には読めません(プロでも、です)。これがDay 4で学んだ「リスク(ブレ)」の正体です。
公式ソースで確かめる
- 東証マネ部! 投資ゼミ … 株式の基本 → https://money-bu-jpx.com/basic/
- 日証協「投資の時間」 … 株式のしくみ → https://www.jsda.or.jp/jikan/
詐欺レーダー
「株」は詐欺の定番の餌でもあります。とくに有名なのが、これです。
未公開株(みこうかいかぶ)詐欺:「もうすぐ上場する会社の株を、今だけ特別に買える。上場したら何倍にもなる」
古典的で、今も被害が絶えない手口です。金融庁もガイドブックを出すほどです。見るべき点は3つ。
- 一般の人に、電話やSNSで「未公開株」が回ってくること自体がおかしい(本当に有望なら、見知らぬあなたに売りません)。
- 「上場確実」「必ず値上がり」は断定で、Day 7チェックリスト②に直撃します。
- そもそも、登録された業者かを確認する(金融庁リスト/Day 21で詳しく)。
「あなただけに買える株」は、買えないのが正常です。
参考:金融庁 登録業者の確認 → https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html
今日の一歩(1つだけ)
身近な会社(よく使うお店・サービス・メーカー)を1つ思い浮かべて、考えてみてください。「この会社の“一部のオーナー”になるって、どういう感じだろう?」。
株を「謎の値動きするグラフ」ではなく、「自分が知っている会社の所有権」として捉え直す。これが今日の一番大事な収穫です。
つまずきやすいポイント
- 「株=ギャンブル」というイメージは、半分は誤解です。短期で値動きを当てにいけば投機ですが、良い会社や経済の成長を長く持てば投資になります(Day 3)。同じ株でも、向き合い方で別物になります。
- 「どの株を買えばいい?」。このサイトは個別銘柄を勧めません(憲法)。代わりに、1社に賭けず、まとめて持つ方法(投資信託・ETF)をDay 12〜13で紹介します。実は、そちらが初心者の王道です。
明日は、株の“相棒”のような存在、債券です。性格が正反対で、面白いですよ。